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【甲子園】県岐阜商“4代目”坂口路歩は曽祖母の命日に殊勲打 米大学進学希望で野球は今夏まで


岐阜商対東海大熊星翔 5回表県岐阜商2死三塁、坂口路歩は中前適時打を放つ(撮影・宮崎幸一)

<全国高校野球選手権:県岐阜商4-3東海大熊本星翔>◇15日◇2回戦◇甲子園

県岐阜商の「4代目」が曽祖母にささげる殊勲打を放った。2点リードの5回2死三塁。4番坂口路歩内野手(3年)が「迷いなく振り抜けた」と変化球をはじき返して中前適時打。貴重な1点でチームの16年ぶり3回戦進出に貢献した。

父方の曽祖母から4世代で県岐阜商の生徒だ。この日は、昨年93歳で逝去した初代の曽祖母光子さんの命日。一緒に暮らし、ひ孫への温かなまなざしは忘れられない。「亡くなる前も、甲子園の話をしていた。いい姿を見せられた」。OBの父輝光さん(43)も「終戦記念日だし、戦争を生き抜いたおばあちゃんに勝利を届けてほしかった。4番の路歩にも、周りからの期待を背負った分だけ、人として奥行きが出るので」とも願った一打だった。

「僕はサイボーグ」と笑う。今年5月、練習試合で左手首への死球で骨折し、手術でプレートと4本のボルトで患部を処置。手術痕は近くで見るとはっきり分かるが、相手投手に「大丈夫。気にするな」と声をかける、心優しい性格だ。急ピッチで、酸素カプセルや超音波などの治療が功を奏し、予定から約1カ月半前倒しで戦線復帰した。

名前は両親が出会った米ロサンゼルスになぞらえて、「自分の決めた道を歩む」という意味を込めて、命名。今夏をもってバットを置く。2年春に米大学へ進学を決断し、経営学を学ぶために海を渡る。父が営む株式会社坂口捺染(なせん)を継ぐ目標を持つ。

織田信長が天下統一した、岐阜城にほど近い同校。公立校唯一の16強入りをひっさげ、深紅の優勝旗を岐阜に持ち帰るつもりだ。「今日は通過点。日本一になります」と胸を張って、突っ走る。【中島麗】

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