
<オリックス1-0西武>◇15日◇京セラドーム大阪
オリックスの自力Vの可能性が再び復活した。先発九里亜蓮投手(33)が粘った。1回から3回まで走者を背負いながらも併殺でピンチを脱出。最遅は78キロのスローカーブ、最速は145キロの直球と緩急をつけた投球がさえた。6回2/3を投げ、2安打無失点。「勝たせてもらった勝利だと思うので、感謝しかないです」。味方を信じ、粘り抜いて、7月6日ロッテ戦以来、約1カ月ぶりの勝ち星、今季8勝目をつかんだ。
初回のワンチャンスを逃さなかった。2死二塁から、この日スタメンに復帰した4番杉本裕太郎外野手(34)が左前に先制タイムリーを放った。この1点を全員で守り切った。今季初の「スミ1勝利」。岸田護監督(44)は「バッテリーが頑張りましたね。それに尽きると思います」とたたえた。14日に楽天に敗れて2度目の自力V消滅となったが、対象の日本ハムが敗れたため、一夜にして自力優勝の可能性が再び復活した。