
<全国高校野球選手権:横浜5-1綾羽>◇14日◇2回戦◇甲子園
試合中盤に勢いを取り戻した横浜(神奈川)が綾羽(滋賀)に勝利し、3回戦進出を決めた。
村田浩明監督(39)は背番号6の池田聖摩内野手(3年)を先発させたものの、初回に先制された。相手の先発左腕を打ちあぐねる中、4回から初戦完封の右腕、織田翔希投手(2年)を投入した。
村田監督は「どうもいつものうちのリズムや空気感じゃないなというところで、早々に織田いくぞということで。(流れを)もう1回生ませるために織田を早めに投入して、一気にこっちに来たかなというところで。本当に織田には感謝しています」と振り返った。
守備の要の池田が本職ショートに戻り、いつもの流れに。織田が登板初球から自己最速タイ152キロを投げ込んで甲子園をどよめかせた。「もう変わりましたね、球場の雰囲気が」。2年生右腕は狙い通りの働きで流れを呼び込んだ。
打線は走塁やバントで攻め、村田監督が言うところの“ジャブを”入れ続け、試合中盤に綾羽の乱れを呼び込んだ。
1番から7番まで左打者が並ぶ打線は、序盤は綾羽の左腕米田の内角直球をうまく使った投球を打ちあぐねた。今後の試合への課題にはなったが「僕たちは逆に免疫がついたので。次はその攻めで来られてても、こう対応するってできるので」(村田監督)と、しっかりと学びを得たようだ。