＜全国高校野球選手権：仙台育英6－2開星＞◇14日◇2回戦◇甲子園
仙台育英（宮城）の須江航監督（42）が独特の表現を交え、甲子園の素晴らしさを熱っぽく伝えた。「甲子園というのは本当に倍速で、本当に1日で1年分くらいの経験を積める」と力を込め、全世界で人気を集める漫画「ドラゴンボール」にちなんで絶賛した。
「ドラゴンボールだと『精神と時の部屋』みたいなこところ。（精神と時の部屋のように）1日で1年分の修行ができる。まさにそういうところなので、そういうスピード感で成長しているなと思います」と目尻を下げた。
指揮官がそう表現するプレーが、2－1の5回無死一塁で飛び出した。二遊間への打球に、二塁手の有本豪琉が二塁ベース後方で全力で追いつき、逆シングルでつかむと、バックグラブトス。遊撃の砂涼人はボールを受け、クルッと半回転して一塁に転送し、併殺を完成させた。プロのような2人のよどみない動きに、SNS上では「令和のアライバ」と絶賛が止まなかった。
須江監督は「砂は野球感が非常に高くて、瞬間の判断がすごいいい選手。有本は今日はちょっと打撃がまぁっていう感じでしたけど、打撃に思い切りの良さがあるので、僕らの起爆剤みたいになれる選手。ギリギリのところで有本を使ってきましたが、彼が守備のところで貢献したいというのが甲子園らしい」と話した。
