
<広島9-2阪神>◇12日◇マツダスタジアム
広島エレフリス・モンテロ内野手(26)が「打ち直しアーチ」でチームを4位浮上に導いた。
3回、1点を返してなおも2死一、二塁。阪神大竹の2球目、チェンジアップを左翼ポール際へ大ファウル。スタンドの鯉党はため息を漏らした。だが、直後の3球目、114キロのチェンジアップをドカン。今度は左翼席へ逆転6号3ラン。球場が大歓声に包まれた。
「同じ球種、何とか捉えた。(大竹は)緩急を使ってくる。打ってやろうという気持ちでした」
今季ここまで4戦4敗だった大竹を、モンテロが打ち砕いた。8月3本塁打の助っ人が打線のスイッチを入れた。5回には小園、末包の適時打で3点を追加し、鯉キラーをKO。8回には、支配下登録されたばかりの前川が代打で2点タイムリーも飛び出した。新井監督は「いい攻撃だった。ウチらしいね。全員でいい野球ができた」と手応え十分。4位浮上で、3位DeNAとも1ゲーム差。カープの夏祭りはこれからが本番だ。