
<西武5-4楽天>◇11日◇ベルーナドーム
楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が8月初安打でトンネルを抜けた。「2番遊撃」で4試合ぶりに先発。初回1死走者なし、西武渡辺の149キロ直球を振り抜き、中堅の頭上を越える二塁打を決めた。自身にとっては7月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、19打席ぶりの安打。なおも2死三塁から4番黒川が左前適時打を放ち、先制のホームを踏んだ。
3回の第2打席では2球で追い込まれながらも、簡単には凡退しない。ファウルで粘り、9球目の直球を左翼線に運んだ。追加点にはつながらなかったが、2打席連続の二塁打に。今季88試合目の出場で安打数を81本に伸ばした。
2安打を放った後に3打席凡退したことを反省し「入りは良かったので、次はそれを1試合通して、後半は中継ぎの球が強いピッチャーが来ますし、そういうところにアジャストしていけるようにというのを感じました」と振り返った。
試合に敗れたものの、この日は黒川、武藤、中島と1学年上の同世代が躍動した。「その年代にしか出せない若さというか、勢いもあると思うので、あんまり深く考える立場でもないと思いますし、とにかく思い切ってチームを勢いづけられたらいいのかなと思います」と力を込めた。