
<全国高校野球選手権:高川学園8-5未来富山>◇11日◇甲子園
未来富山のプロ注目のエース江藤蓮(3年)が初戦で姿を消した。2回に相手4番の遠矢に1発を浴びるなど相手打線につかまり、6回途中11被安打8失点(自責7)で降板。富山大会後にコンディション不良を抱えていたというが「全国でぼくの力がまだ通用しないのを痛感しています。甲子園まではプロ1本で来たんですけど、もう1回考え直したい。このままでは上で通用しないと思ったので」と再考する考えを明かした。通信制課程の単位制で、野球に打ち込める環境で過ごした。「他の学校と比べて野球する時間が多いので自分のレベルアップにつながるかなと思って入寮したんですけど」と2年半を振り返った。
▽未来富山・角鴻太郎監督(34)「江藤はコースに投げられていましたし、変化球も途中から低く、低くで投げられたんですけど、浮いたところを狙われて打たれてしまいました。(進路は)これからどうしていきたいかをゆっくりと話し合いたいと思います」
◆江藤蓮(えとう・れん)2007年(平19)5月19日、長野県生まれ。高甫小2年から野球を始め、常磐中では「千曲ボーイズ」に所属。未来富山では1年春からメンバー入りし、同秋からエースに。3年春にU18高校日本代表候補合宿に参加し、力のある速球で注目された。好きな選手はオリックス宮城。50メートル走6秒4。遠投110メートル。180センチ、84キロ。左投げ左打ち。