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【甲子園】明秀日立の主将・能戸輝夢「一番記憶に…」左足引きずりながら立った最初で最後の打席  


聖隷クリストファー対明秀学園日立 8回裏明秀学園日立無死 代打能戸輝夢は2塁内野ゴロを放つ(撮影・石井愛子)

<全国高校野球選手権:明秀学園日立1-5聖隷クリストファー>◇9日◇甲子園

明秀学園日立(茨城)の能戸輝夢(きらむ)外野手(3年)が8回、代打で打席に立った。「とにかく振ってこい」。仲間の声を背にした。埋まった客席がまぶしく光る。「一番記憶に残るだろうな」と目に焼き付けた。3球目を振って二ゴロ。全力疾走はできない。左足を引きずってゆっくりと歩き、一塁を踏んだ。

地方大会ではリードオフマンとして打線をけん引したが、準々決勝で左足首の靱帯(じんたい)を断裂。「とにかく甲子園に出たい」。通常なら即手術だが回避した。「後半戦なら…」と出場機会を探る主将の懸命な姿に「そこまで勝ち抜く」とチームは一丸となった。皆がバッティンググローブに「輝夢」と、能戸の名前を書き込んだ。

「あいつの頑張りがあったからここまで来られた。1打席最低でも立たせてあげたい」という金沢成奉監督(58)の思いも感じ、振り抜いた最初で最後の甲子園の打席。「プロに行ければ一番」と唯一無二の経験の先を見た。

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