
ミズノは28日、イチロー氏(マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)のアジア人初の米野球殿堂入りを記念した商品を8月17日まで受注数限定で発売すると発表した。
51点限定のイチローモデルの外野手用グラブは25万円。200本限定のイチローモデルバットは15万円。どちらも殿堂入りを記念したモデルとなっている。
同社のホームページでは、イチロー氏が道具についてのこだわりを語る動画も公開された。バットについては、92年に10月に養老工場で篠塚和典氏(巨人、現日刊スポーツ評論家)のモデルに出会った。
「手に取ったものはいろいろあったが、その中で光り輝いていたのは篠塚さんのモデルだった。理屈じゃない。握って、美しいし。でも僕には、バランスが少し先端過ぎたので、手前に置きたかった。そうしたら、完璧に僕のバランスになった。後のバットはしっくりこなかった。これは形状がどうとかじゃない。感性だから。知識があったら邪魔しちゃう」
93年からイチローモデルのバットを使用し、ほとんど変更せずに現役生活をともにした。「これで打てなければ僕の技術のせいだ。責任は僕にあると思えるバットだった」。ジュラルミンケースに入れて、重さなどが変わらないように厳重に管理していた。