
<高校野球兵庫大会:報徳学園9-1神港学園>◇26日◇準決勝◇ほっともっとフィールド神戸
報徳学園が7回コールドの快勝で夏2連覇へ王手をかけた。
初回に先制を許したが、2回に反撃した。中尾勇貴外野手(2年)が同点打を放つと、沢田悠佑投手(2年)の右前打で勝ち越しに成功。さらにつながり、この回7安打6得点で一気に主導権を握った。先発左腕の沢田も6回1失点と好投し、リズムをつくった。
5点リードとなっても攻撃の手は緩めず。犠打で得点圏に走者を置いてプレッシャーをかけ続けた。大角健二監督(45)は「常にボディーブローとは言っている。高校野球は何が起こるかわからない。何かを起こさせないように」と説明。試合前には監督から選手に「お前ら、性格悪くなろうぜ」と声をかけて、勝利に徹した。5、6回にも追加点を奪って、7回コールドで勝利した。
5番打者として3安打2打点で打線を引っ張った山岡純平内野手(3年)は「いい内容だと思う。前の試合の打撃をリセットして切り替えたからいい結果につながっている」とうなずく。
昨夏は阪神今朝丸裕喜らを擁して夏の兵庫を制した。連覇まであと1勝。山岡は「甲子園への気持ちは熱い」と言い切った。昨秋は県大会初戦で敗れて早々にセンバツ出場は断たれた。巻き返しからスタートした現チーム。聖地は目前だ。