
<高校野球岩手大会:花巻東14-3久慈>◇22日◇準決勝◇きたぎんボールパーク
18年ぶりにノーシードで臨む花巻東が、5回コールド勝ちで3年連続の決勝進出を決めた。
試合が動いたのは2回2死から。四球や連打で満塁の好機をつくり、9番・金野快投手(3年)が先制の中前適時打。この回に4得点を挙げリードを奪った。
その後も打線の勢いが止まらず、3回に3得点、4回には一挙7得点のビッグイニングをつくった。チームは計12安打14得点で圧倒的な力をみせつけた。
先発金野は3回1/3を3失点。7-0で迎えた4回に久慈打線につかまり、2失点したところで降板。「大事な一戦を任せていただいたのに、ふがいないピッチングをしてしまい申し訳ないです」と金野。「点数を取った後に少しホッとした気持ちが上回ってしまったので、次は『いつ逆転されてもおかしくない』という気持ちを持って投げたいです」と切り替えた。
2年生の好救援が流れを呼び戻した。5点差に迫った1死満塁で「5番左翼」で出場していた赤間史弥外野手(2年)が登板。遊ゴロの間に1点を許すも、次打者を空振り三振で切った。「(金野)快さんが点を取られて、少し雰囲気の悪い中でしたが、気持ちを前面に出して投げられました」と笑顔で振り返った。
決勝は2年連続の同カード、盛岡大付と対戦する。