マリナーズなどメジャーで19年間プレーし日本人で初めて米野球殿堂入りを決めたイチロー氏（51）が18日（日本時間19日）、クーパーズタウンでの式典を9日後に控え、オンライン会見を行った。
一問一答は次の通り。
－イチローにとっての野球は。
「人間と人間が戦う。スポーツで人間らしさ、その情熱とか気持ちを大事にしたい。あまり無機質にならずに、人間と人間の競技だっていうところを、僕は大事にしたい。そうじゃないところを教える人は今いっぱいいるんで、野球の人間として、できることをやっていきたい」
－クーパーズタウンに何度も通い、野球の歴史や伝統を大事にしている。
「そういう歴史を踏んで、今の我々があるということを知っておかなきゃいけないし、感謝を伝えたい。野球人としてね。やっぱり歴史っていうのはそういうものなので。僕自身がその気持ちを示したいし。若い子供たち、若い選手たちにそれを伝えられるかどうかは分からないんだけど、先輩が後輩に伝えていくという義務はあると思うんですよね。それはいつの時代もそうであってほしいと思うし。ただ、それが伝わるかどうかはなかなか難しいところで」
－マリナーズで指導を続けているのも、その思いからか。
「僕は伝えたいことがあってここ（チーム）にいるわけじゃなくて、選手たちから求められればそれをしたいというスタンスでいます。実際に走ったり投げたり守ったり、時には打ったりということもするんですけど、彼らとはもう親と子ぐらい年齢的には違う。50歳がまだこれぐらい動けるっていうのを見せるだけでも彼らのモチベーションになるんじゃないか？という期円待はある」
