
<高校野球岩手大会:久慈19-0大野・葛巻・伊保内>◇18日◇3回戦◇きたぎんボールパーク
今春王者が8強一番乗りを果たした。盛岡大付が盛岡工に17-3で5回コールド勝ちした。1-2の3回1死満塁、平野修至(しゅうじ)内野手(3年)の走者一掃、左越え適時三塁打で逆転に成功。これで打線に火がつき、終わってみれば計15安打で大勝を収めた。今春準Vの久慈も19-0で5回コールド勝ち。準々決勝進出を決めた。
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久慈の宇部智也主将(3年)が3安打3打点3得点2盗塁と大活躍した。「1番打者として後続につなぐ役割を意識できました」と振り返った。初戦の花巻北戦(6-4)では、打線全体で飛球が多かった。「打球の角度を落として、ライナー制を意識した練習をしてきました」。これが功を奏し、チームは計20安打をマーク。次のチーム目標は「三振ゼロ」だ。この日は計2三振。「三振は何も起こらないので、修正して臨みたいです」と大会を通して成長していくつもりだ。
今春センバツでは東北地区の21世紀枠候補校に選ばれた。だが、結果は落選。「下を向くことはない。甲子園は夏に行こう」と、宇部智はミーティングで告げた。3年生のほとんどは中学時代、全国準優勝を果たした「久慈DREAMS」のチームメート。「私立を倒して甲子園に行こう」と誘い合って入学した。「このメンバーでできるのもあと少しなので、長い夏にしたいです」。3年前からの夢をかなえるまで、あと3勝だ。