
<高校野球神奈川大会:横浜隼人3-2厚木北>◇18日◇4回戦◇サーティーフォー保土ケ谷
横浜隼人が劇的な勝利を収め、5回戦へ進んだ。
両校の投手が好投を見せ、2-2で最終回へ。迎えた9回、先頭が四球で出塁すると球場の雰囲気が大きく変わった。沸き立つ横浜隼人のスタンド。その思いに応えるように、1死2塁で金子大輝外野手(3年)が右中間を完璧に破るサヨナラ打を放った。
ベンチを駆けだす仲間を見て、笑みがはじけた。公式戦でのサヨナラ打は人生初で「前の3打席で凡退していた。自分の1本で決められてうれしかった」と喜んだ。
両親からの「ライバルは自分」という言葉を大切に、常に自分と向き合うことを重視して日々練習に取り組む。「最後も、自分のやるべきことをしっかり意識した。その結果が出た」と冷静に振り返った。
次戦は20日に立花学園と対戦。金子は「苦しい戦いになると思うが、ワンプレーを大切にやっていきたい」と意気込んだ。サヨナラ勝利の勢いそのままに、悲願の甲子園を目指す。