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【高校野球】古豪復権だ!仙台商が昨夏王者撃破 先発井口晃輔「やってきたこと報われた」/宮城


聖和学園対仙台商 6回の追加点を喜ぶ仙台商ベンチ(撮影・木村有優)

<高校野球宮城大会:仙台商5-0聖和学園>◇17日◇2回戦◇石巻市民球場

リベンジ果たす大金星を挙げた。宮城では仙台商が昨夏王者の聖和学園を5-0で破った。先発の井口晃輔投手(3年)が8回無失点。昨夏準決勝で敗れ、今春準Vの相手をわずか3安打に抑え込んだ。山形では7年ぶりの夏の甲子園出場を目指す羽黒が5-2で寒河江を下し、8強入りを決めた。4番五十嵐奏汰外野手(3年)が、2戦連発の本塁打を含む2安打2打点の活躍で勝利に導いた。

   ◇   ◇   ◇

1年前とはちがう景色にたどり着いた。仙台商の井口は125球を熱投。9回のマウンドは後輩に託し、勝利の瞬間はベンチから見届けた。「これまでやってきたことが報われた」とホッと一息。最速は130キロ。強力打線を相手にこの日、好調だったスライダーを軸に球を低めに集めた。

昨夏準決勝と同カード。7-9で敗れた1年前の記憶がよみがえった。井口は2番手で登板するも、1回1失点。強烈な1発を浴びた。「ピンチになるとあの光景がフラッシュバックしてしまって…」。それでも「守備陣が声をかけてくれましたし、スタンドの声が力になりました」と仲間の支えも受け、自らの苦い思い出を塗り替えた。

今年で創部104年目。春夏通じて4度の甲子園出場を誇る古豪は、直近も21年には当時の優勝候補だった仙台育英、昨夏は東北を破るなど、強豪食いをしてきた。「今まで先輩たちがつないできた良い伝統を、今度は私たちがつないでいくというのを目標にしています」。初戦の日本ウェルネス宮城に続き、強豪私学を撃破。古豪の強さが光り、今年のテーマを体現した勝利だった。

だが、ここまでの道のりは決して平たんではなかった。昨年まではチームの軸となる選手がいたが、今年は不在。チーム力が勝利のカギを握る。井口は「正直、不安もありました」と吐露。昨秋は地区大会敗退、今春は宮城大会初戦敗退に終わっていた。それでも、「夏に取り返す」と団結し、今大会を迎えていた。

次は気仙沼と対戦する。「公立、私立関係なく、目の前の相手を倒していきたいです」。どんな相手にも屈せずに勝利をつかみ取る。これが仙台商の野球だ。【木村有優】

○…まさにバッテリーでつかみとった勝利だった。道下叶夢(かなむ)捕手(3年)が、2投手による無失点リレーをリード。さらに、打っては1-0の6回、1死満塁で右中間へ2点適時二塁打。「(先発)井口が踏ん張って、0で抑えてくれていたので、なんとか期待に応えようと思いました」と振り返った。「ここで満足せず、一戦必勝で結果的に優勝したいです」と力強く口にした。

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