
<東アジアE-1選手権:韓国0-1日本◇15日◇第3戦◇龍仁
【龍仁(韓国)15日=永田淳】東アジアE-1選手権で日本代表(FIFAランキング17位)が韓国代表(同23位)を下し、初の大会連覇を成し遂げた。
3バックの中央でフル出場したDF荒木隼人(28=サンフレッチェ広島)は、Jリーグで屈指のエアバトラーとしての力を示し、完封勝利に貢献した。
韓国が次々にロングボールを放り込む時間帯もあったが「ゴール前をしっかり固めることだと思っていた」と、DF安藤智哉や途中出場のDF植田直通らとクリアし続けた。今季J1での空中戦勝利数では、この日出場したFW原大智の125回に次ぐ124回で2位。数字通りのパフォーマンスに「高さで負けないってところを出せたかなと思う」と胸を張った。
短期間ではあったが、22年に続いて2度目の参加は、刺激になるものだった。「いろんな選手とプレーして、自分自身も学ぶことがあったり、吸収することがたくさんあった。しっかり代表のコンセプトも学べて、自分がどれだけ足りてないのかっていうのも、その物差しで測ることができた」と自身の“現在地”を確認する機会になった。大切なのは、この経験を次につないでいくことだと熱弁した。「僕もそうだけど、多くの選手がまだまだ足りないなっていう思いになったと思う。それぞれチームに帰って、一生懸命取り組むしかない。それができるかどうかが大事」。ここで得たものを糧に、選手としてさらに上を目指す思いを口にした。
最後に、今回封印していた「YAVAY(ヤバい)」も解禁した。「YAVAY」は、総合格闘家の梅野源治が、判定に対して「ヤバいだろ」と口にしたことから、梅野を示す言葉として定着。梅野ファンの「ベビ梅」だった荒木は、国内試合のヒーローインタビューなどで「ヤバい」を連呼してきた。今回の活動中は「どこまでやっていいのかわからないんで(笑い)」と控えていたが、優勝を記念して発した。広島のチームメートで、今大会の得点王とMVPに輝いたFWジャーメイン良について「今日はヤバかったですね。今大会のジャメくんは本当にヤバかった」と絶賛し、宣言通りの大会連覇に「プレッシャーも多少あったけど、みんなヤバかった。ヤバい優勝できました」と喜びを表現。荒木らしさも出して、充実の大会を締めくくった。