
<東アジアE-1選手権:韓国0-1日本>◇15日◇龍仁
日本(FIFAランキング17位)がライバル韓国(同23位)を相手ホームで破り、大会初の連覇を遂げた。日韓戦の3連勝も史上初となった。
森保一監督(56)は自身2度目のタイトル獲得。初招集14人を含むオール国内組で臨み、全26人を起用して選手層の厚さを示した。1年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けて、競争激化の3連勝で締めくくった。
Jリーグのプライドを示す優勝だった。アウェーの中、強度高く圧力をかけてくる宿敵に屈せず、前半8分にFWジャーメインの今大会5点目で先制。最後まで虎の子の1点を守った。
チームを率いる森保監督は、招集した26人全員を3試合で起用。初招集14人を含む15人をA代表デビューさせた上で、きっちり3連勝した。「本当に選手たちの努力が素晴らしかったと思う」と素直にたたえた。
今大会で指揮官が求めたのは成長と挑戦。その両方をフレッシュな選手たち、生き残りを懸けて戦うベテラン勢が体現した。28年ロサンゼルス五輪を目指す若手だけでなく、代表常連ながらベンチ外が続いていた38歳のDF長友に主将を託し、出番を与え、一体感を持って敵地で戦い抜いた。
代表の主軸を担う欧州組を欠いても、ライバル韓国に勝利。初の3連勝を達成した。新戦力の台頭は1年後の大舞台へ、指揮官にとって、うれしい悲鳴だ。「日本代表全体の選手層の厚さを選手たちが示してくれた。W杯の選手選考が本当に難しくなる」。過去、この大会からW杯メンバーへの滑り込みを果たした選手は多数。9月の米国遠征以降の強化試合で、今回の戦力と融合させながら、世界一への歩みを進めていく。