
<東アジアE-1選手権:日本1-0韓国>◇15日◇第3戦◇韓国・龍仁
Jリーグのプライドを示す優勝だった。アウェーの中、強度高く圧力をかけてくる宿敵に屈せず、前半8分にFWジャーメインの今大会5点目で先制。最後まで虎の子の1点を守った。
率いる森保監督は、招集した26人全員を3試合で起用。初招集14人を含む15人をA代表デビューさせた上で、きっちり3連勝した。「勝利に対する姿勢、日々成長する姿勢が素晴らしかった」と素直にたたえた。
今大会で指揮官は「世界トップ基準」を要求した。全員が「成長」と「挑戦」をテーマに実践。28年ロサンゼルス五輪を目指す若手だけでなく、代表常連ながらベンチ外が続いていた38歳のDF長友に主将を託して、出番を与え、一体感を持って敵地で戦い抜いた。
代表の主軸を担う欧州組を欠いても、ライバル韓国に勝利。初の3連勝を達成した。新戦力の台頭は1年後の大舞台へ、指揮官にとって、うれしい悲鳴だ。「日本代表全体の選手層の厚さを選手たちが示してくれた。W杯の選手選考が本当に難しくなる」。過去、この大会からW杯メンバーへの滑り込みを果たした選手は多数。9月の米国遠征以降の強化試合で、今回の戦力と融合させながら、世界一への歩みを進めていく。