
<高校野球埼玉大会:慶応志木8-7狭山清陵>◇13日◇2回戦◇川口市営野球場
「KEIO」が盛り上げるのは、神奈川大会だけじゃない。
慶応志木が延長10回タイブレーク、3時間11分にわたる試合を逆転勝ちで制した。
2点ビハインドで迎えた10回裏1死二、三塁。4番勝呂海里内野手(3年)が「ストレートを張ってたらいいところに来た」と、適時打を放ち、1点を返すと流れを一気に引き寄せた。
三木翼外野手(2年)の左翼方向への適時打で同点とし、1死満塁、菊地宏祐捕手(2年)が放った打球は浅めのセンターフライ。三塁走者の勝呂は「ここで突っ込まないと、プライドが負けたような気がして」と、一気にスタートを切った。渾身のヘッドスライディングで本塁に滑り込むと、判定はセーフ。ベンチ前で仲間たちと喜びを爆発させた。
試合後には「一塁側の応援席が湧いている感じが、すごい気持ちよかった」と笑みを浮かべた。