
<東アジアE-1選手権:日本1-1韓国>◇13日◇第2戦◇華城
東アジアE-1選手権で3連覇を狙う日本女子代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が、地元・韓国代表(同21位)と1-1で引き分け、1勝1分けとした。
前半にMF成宮唯(30=INAC神戸レオネッサ)の得点で先制するも、後半に追いつかれた。16日に第3戦で中国代表と対戦する。
ニールセン監督は、初戦の台湾代表戦から先発メンバー6人を入れ替えてライバルとの一戦に臨んだ。前節1トップ起用のDF高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)を最終ラインに下げ、エバートン移籍が決まった石川璃音とセンターバックを組ませた。左サイドバックに浜田芽来(RB大宮アルディージャWOMEN)、右サイドバックに山本柚月(日テレ東京ヴェルディベレーザ)と攻撃的な選手を並べた。中盤はMF菅野奏音(日テレ東京ヴェルディベレーザ)と成宮、上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)の3枚で構成。前線は左が中島淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)、1トップに吉田莉胡(INAC神戸レオネッサ)、右に愛川陽菜(INAC神戸レオネッサ)を配置した。
試合開始直後は、日本が主導権を握るも、相手の守備ブロックを崩せず、徐々に相手の圧力に屈して劣勢に。背後への飛び出しや球際の強さで相手に上回られなかなか前進できていなかった前半37分に均衡が破れる。
右サイドの愛川から右のニアゾーンで成宮がパスを受けると絶妙なトラップから体をひねって右足でゴール左に突き刺した。貴重な先制点となった。
1点リードで前半を折り返すと、ハーフタイムに、上野に代えて背番号10のMF塩越柚歩(日テレ東京ヴェルディベレーザ)を投入した。
後半は相手のパワーにさらに苦しむ。ギアを一段上げてきた韓国の攻撃に受けに回り、守備に追われる展開となる。後半19分には左右のサイドバックを2枚代えして、嶋田華(サンフレッチェ広島レジーナ)と矢形海優(マイナビ仙台)を入れ、リードを守りにかかる。
ピンチは続く。背後を度々狙われ、石川と高橋を中心に体を張った守備で対抗。後半37分には、背後を割られ、GKと1対1の大ピンチも、ゴールポストに救われた。終盤まで耐えていたが、ついに破られる。同41分、左サイドを崩されてゴール前まで迫られると、クロスを押し込まれて失点した。追いつかれてからは猛攻を仕掛けるも、追加点は奪えず引き分けに終わった。
最終戦では1勝1分けで並ぶ中国との対戦。勝てば優勝が決まる。