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【高校野球】日本文理が開志学園との接戦制す ピアノ特技の釜戸鳴海がリズム刻み“熱情”V打/新潟


日本文理対開志学園 2-2の8回表1死満塁で中前適時打を放ち笑顔の日本文理・釜戸(右)(撮影・小林忠)

<高校野球新潟大会:日本文理3-2開志学園>◇10日◇2回戦◇新発田市五十公野公園野球場

日本文理が3-2で開志学園との接戦をものにした。2-2の8回表1死満塁で、ピアノが特技の6番釜戸鳴海右翼手(2年)が中前に決勝適時打を放った。春4強の関根学園は延長11回タイブレークの末、4-3で糸魚川を破った。右サイドスローのエース鈴木興丞(3年)が14安打を許しながらも184球で完投。プロ注目の糸魚川の本格派右腕、山岸宥稀(3年)に投げ勝った。

  ◇  ◇  ◇

日本文理は優れた打撃と音楽センスを持つ釜戸が試合を決めた。2-2の8回表1死満塁でリズムを刻むメトロノームのようにバットを左右に揺らして右打席に立つと、ポトリと中前に落として勝利に導いた。「試合に向かうバスの中から『今日は自分の日にする』と言っていた。チームを勝たせる役割を果たせて良かった」と満面の笑みだ。

身長185センチで体重は90キロ。分厚い体をさらに大きくするために1日で白米一升をたいらげる2年生スラッガーだが、母親の影響を受けて幼稚園から小6まで習ったピアノが得意で「エリーゼのために」などを弾きこなす。

野球とピアノといえば漫画「ドカベン」の小柄で多くの秘打を持つ殿馬一人だが、体格が対照的な釜戸も柔軟に打ち分ける。1-0の4回1死三塁で迎えた2打席目はフォルテ(強い)な打球をセンターに打ち上げ追加点の犠飛。決勝打を放った8回の4打席目はメゾピアノ(やや弱い)の柔らかいバットタッチを見せるなど、ピアノのように強弱をつけた打法で2打点と躍動した。「ピアノ経験は生きている」。感覚は指先まで研ぎ澄まされている。

春と夏を合わせて17度の甲子園出場を誇る日本文理で主軸を任される。勝ち上がれば、決勝でドカベンのモデルとなった新潟明訓とマッチアップする可能性があるが、その前に次戦3回戦(16日)で今春優勝の中越を食う。「得点源として引っ張りたい」と自覚たっぷり。アパッシオナート(情熱的)にこの夏を駆け抜ける。【小林忠】

○…3番斎藤開道(かいどう)中堅手(3年)が弾丸ライナーでの先制弾を放った。「狙った訳ではなかったけど打った瞬間はいい感じだな、と思った」。1回表2死で開志学園小池の高め真っすぐを引っ張り、速く強い公式戦初本塁打を右翼スタンドに飛ばした。「高校通算は8か9本目。次の中越に勝って、1つ1つ上に上がっていきたい」。

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