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【新潟】関根学園の技巧派右腕エースで主将の鈴木興丞、覚悟の夏「全責任を負う」 


息もぴつたりな鈴木(右)、池田の関根学園のバッテリー

<新潟大会・注目選手(4)>

第107回全国高校野球選手権新潟大会が7月9日、開幕する。65チーム(76校)が甲子園出場切符を争う。日刊スポーツでは大会の注目選手を紹介する。第4回は関根学園エースで主将の鈴木興丞投手(3年)。

   ◇   ◇   ◇

春季県大会4強の関根学園を鈴木がけん引する。右サイドスローの県内屈指の技巧派は抜群のリーダーシップでチームを統率。同校初の甲子園切符獲得へ、心身ともに整った。

1球投げるごとに鈴木がうなり声を上げた。その度に切れのある直球、多彩な変化球が捕手の池田栞太(3年)のミットに収まる。夏を見据えたブルペン。「2日置きに100球、その間は30から50球は投げるつもり」。10日の糸魚川との初戦(2回戦)に向け、投げ込み主体で調整する。

「先発は鈴木、鈴木、鈴木。全責任を負ってもらう」。安川巧塁監督(33)の重い言葉は信頼の大きさの裏返しだ。鈴木も意気に感じて受け止める。「自分もそのつもり。メンバーの中でいちばん経験しているのだから」。1年時からマウンドに立ち続けてきた実績を励みに置き換えた。

春季県大会、続く北信越大会とともにベスト4。鈴木は計7試合39回で防御率0・23。数字は存在の大きさを示す。同時にチーム内での立ち振る舞いに主将らしさが表れる。試合中、マウンドを降りるとチームメートに声をかけ、指示を出す。普段の練習では自身の考えた内容、やりたいことを安川監督に相談。そんな大黒柱の下、チームの結束は強まってきた。

関根学園は昨夏、4回戦の佐渡戦で3-4でサヨナラ負けした。マウンドに立っていたのは鈴木。「この悔しさは誰にもわからない」。その言葉を裏付けるように主将に立候補した。小、中、高を通じて初の大役に戸惑いもあったが、「やっていくうちにみんながまとまってきた。やってよかった」。その充実感を夏は歓喜に変える。【斎藤慎一郎】

◆鈴木興丞(すずき・こうすけ)2008年(平20)1月9日生まれ、埼玉県出身。5歳から野球を始める。芝中では少年硬式野球の浦和シニアに所属し、2年のときに全国選抜大会に出場。関根学園では1年秋からベンチ入り。好きなプロ野球選手は巨人大勢。172センチ、70キロ。右投げ右打ち。

○…鈴木とバッテリーを組む池田は強肩強打が売りだ。185センチ、91キロの恵まれた体格にプロも注目する。今大会は池上健太(新発田農3年)、有馬凛空(帝京長岡3年)、中沢克斗(糸魚川3年)と好捕手がそろう。春季県大会は帝京長岡、新発田農に勝って4強入りした。夏の初戦は糸魚川。「打撃は池上君がすごいと思った。でも、捕手として総合的に負けない」。それを証明する夏になる。

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