
<高校野球秋田大会:湯沢翔北7-0湯沢>◇10日◇1回戦◇こまちスタジアム
山形の熱い戦いが始まった。米沢東が一番乗りの白星。北村山・谷地・明新館連合に13-5で7回コールド勝ちした。秋田と福島も開幕。秋田では湯沢翔北が、湯沢に7-0で7回コールド勝ちし、同地区対決を制した。
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湯沢翔北が頼れる4番の復活で初戦を突破した。1回、3番・高橋悠斗外野手(2年)の左前適時打で先制。なおも1死一塁の場面で4番・後藤龍之介内野手(3年)の適時二塁打で追加点をあげた。後藤は6回2死一、二塁のチャンスでも2点適時三塁打、敵失も絡み一気にホームまで全力疾走。「緊張したんですけど、チームのここぞという場面で結果を自分が打てて良かった」と、3打点で4番の仕事をしっかりこなした。
最後の夏の前に「ボールが見えない」というほど不振に陥った。初戦の湯沢とは同地区で、今年に入り4回目の対戦。チームは2勝1分けも、春大会後の定期戦ではこの日先発の森谷のに無安打に抑えられた。
このままじゃいけない。部長にもバッティング練習に付き合ってもらい「スイングはいいから、細かいことは気にしないで、後は気持ちだ」と自分のバッティングを取り戻した。土崎諭史監督も「やっぱり彼が翔北の4番。これで吹っ切れてくれたらいいな」と期待を寄せた。次戦は古豪秋田。復活した4番が再び快音を響かせる。
○…遊撃手から約1年前に投手に転向し、エースとして挑んだ湯沢・森谷颯太主将(3年)は、けがもあり、順風満帆ではない高校野球だったが、最後は「投げきれましたし、打撃でも悔いはないです」と話した。3年生2人の若いチームで戦い抜き、「(後輩たちには)人数も多いので頑張って欲しいです」と今後に期待した。