
<高校野球京都大会:京都成章6-3京都工学院>◇10日◇2回戦◇太陽が丘球場
京都成章が粘り強い打線と継投で初戦を突破した。昨秋就任の志賀厳(いつき)新監督(49)に初の夏1勝をプレゼントした。
8回裏の京都成章の攻撃まで、苦しい試合だった。7回表、京都工学院の攻撃で、京都成章のエース栗木充投手(3年)が与えた四死球やエラーが絡み、3失点で降板。無死満塁と苦しい中、任されたのは左腕・川崎健生投手(2年)。最初の打者を3球三振で打ち取るなど要所を締め、ピンチをしのいだ。
8回裏、3-1と2点を追いかける場面で、四球や相手のエラーで同点に追いついた。2死満塁の逆転のチャンスでキーマンとなったのは、途中出場の堂本泰士外野手(3年)。2球目を捉え、左翼への逆転適時打となった。「栗木がいつも通りじゃなかったんで、エースを助けたかった。とにかくフルスイングしようと思った」と喜びをかみしめた。
志賀監督は「正直諦めかけていた。だけど仲間意識がすごく強い、結束力のあるチームなので8回裏でやってくれるかもと思っていた。堂本がいい味出してるね」と笑顔だった。
新監督になってから、自主性を大事に練習に励む京都成章の選手たち。2017年以来、4度目の夏の甲子園出場なるか。【溝淵千夏】