
広告会社「Birdman」は10日、公式サイトを更新。元タレント木下優樹菜(藤本優樹菜)の「タピオカ騒動」をめぐって2社から約3億円の損害賠償を請求されていた訴訟について和解が成立したことを、株主や投資家に向けたIRニュースで開示した。
同社は当時、木下をロハス製薬の展開する化粧品ブランドの広告に出演させるために、メディア事業などを手掛けるアイア株式会社との間で広告出演契約を結び、木下が所属していた芸能事務所プラチナムプロダクションとの間でも同様の契約を締結。「藤本優樹菜氏は、本件広告出演契約に基づき、ロハス製薬株式会社の展開する化粧品ブランドのイメージモデルに就任し、本件ブランドの広告に出演しておりましたが、2019年10月、いわゆる『タピオカ騒動』を引き起こし、芸能活動を自粛するに至りました。以上の経緯から、ロハス製薬株式会社及びアイア株式会社が、本件騒動により本件ブランドのイメージが毀損されたと主張して、藤本優樹菜氏、株式会社プラチナムプロダクション及び当社に対し、当該イメージ毀損に伴って発生した損害などの賠償を求める訴訟を2021年4月1日付で東京地方裁判所に提起いたしました」と経緯を説明した。
続けて「その後、ロハス製薬株式会社及びアイア株式会社とは代理人を通じて和解に向けて交渉を続けてまいりましたが、この度、裁判所より和解の打診を受け、双方協議の結果、2025年7月10日付で和解に至りました」と報告。和解の内容については「本件和解に伴う被告らによる和解金の支払いはございませんが、本件和解に関しましては、その内容を非開示とすることが条件となっております」と説明した。
木下は19年10月、姉が勤務するタピオカ店とのトラブルについて、タピオカ店のオーナーから給料や給料明細をもらえなかったなどと投稿した上、オーナー側にどう喝まがいのダイレクトメールを送ったとされている。同10月8日に芸能活動を自粛。20年7月1日、店側との和解が成立しないまま芸能活動再開を発表したが、そのわずか5日後、芸能界からの引退を発表した。現在はユーチューバーとして活躍している。