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【高校野球】超進学校の開成サヨナラ「全員監督」東大志望小宮山敦太「傾向踏まえ」決勝打/東東京


サヨナラ勝ちを収めスタンドの応援団と喜びを分かち合う開成ナイン(撮影・平山連)

<高校野球東東京大会:開成7-6小岩>◇6日◇2回戦◇神宮球場

イチかバチか、の判断ではなかった。1点を追う9回1死一塁。代走の開成・斎藤充貴外野手(3年)が自らの判断で確信を持ってスタートを切り、二盗成功。新チームから磨いてきたノーサイン野球を体現する至極のプレーが土壇場で飛び出すと、全国きっての頭脳派集団は波に乗った。

1死二塁から谷沢唯翔投手(3年)が左翼越えの同点適時二塁打で続き、小宮山敦太捕手(3年)が右翼越えの決勝二塁打でけりをつけた。劇的サヨナラ勝ちで2年ぶりの初戦突破。青木秀憲監督(53)は「1点ビハインドで9回は想定内。絶対に勝機が来ると思って誰も諦めていませんでした」と汗をぬぐった。

ベンチから一切サインは出ない。東大合格者150人を誇る全国有数の超進学校らしく、自ら考え、確率の高い選択を選んで遂行するスタイルで戦う。東大志望の小宮山は「それまでの打席で打ち取られていた傾向を踏まえ、浮いてきたスライダーをうまく捉えることができました」と経験を生かして殊勲打を決めた。

全体練習は週1回程度で3時間ほど。残りは自主練習が大半を占め「史上最低量の練習で甲子園」を掲げ、自主性を大事に活動してきた。今年から青木監督への依存度を極限まで減らそうと「全員が監督」の方針に転換。起用法や交代のタイミング、細かな戦術に至るまで選手が決断し、接戦を乗り越え勝者となった。

10日に2回戦で海城と対戦する。小宮山は「自分たちの理想の野球は序盤にガツンと点を取って、コールドで逃げ切る展開。次は自分たちの勝ちパターンに持ち込めたら」と先を見据えた。今度も抜かりない対策で挑む。【平山連】

◆開成 1871年(明4)創設の男子校。今年度の東大合格者数は150人で、44年連続全国1位。主なOBは岸田文雄前首相、読売新聞グループ本社代表取締役主筆を務めた渡辺恒雄氏、俳人の正岡子規ら。所在地は東京都荒川区西日暮里4丁目2の4。

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