
<オリックス1-9ソフトバンク>◇8日◇京セラドーム大阪
ソフトバンク先発の有原航平投手(32)がオリックス打線を7回1点に抑え、6勝目を手にした。黒星先行が続いていた右腕エースも、ようやく勝ち星が先行。しっかりチームを3連勝に導いた。
「全体的にいい投球ができたと思います」。有原は7安打を許しながら102球でまとめた投球を振り返ったが、反省点も忘れない。3回に近藤の100号満塁弾で4点をプレゼントされた直後の3回裏、先頭中川に左翼席への6号ソロを被弾。「点を取ってもらってすぐにホームランを打たれたところは反省しないといけない」と気を引き締めた。
今季は苦しいシーズンインとなった。2年連続開幕投手に指名されたがロッテとの開幕戦で7回7失点で敗れると、3連敗。今季1勝を挙げたのは約1カ月後の4月25日楽天戦(楽天モバイルパーク)だった。それでも交流戦からは投球も上向き。6月は負けなしの2勝。7月も1日の日本ハム戦(東京ドーム)は完封で、古巣から初勝利を挙げた。この日の勝利で通算90勝目。移籍3年目でホークスでも30勝目となった。「試合を壊すことなく投げることができてよかった」。上昇気流に乗った右腕エースが、さらにチームを押し上げる。【佐竹英治】