
<明治安田J1:C大阪0-1G大阪>◇5日◇第23節◇ヨドコウ
ガンバ大阪DF三浦弦太(30)が、今季リーグ初出場を果たした。
リーグでの復帰戦となる一戦でDF中谷進之介とセンターバックを組んだ三浦は、対人での強さを発揮し、ボールを持てば積極的に前を狙う配球で攻撃にも貢献。「今日の(ラファエル・)ハットンの動き、ルーカス(・フェルナンデス)のクロスがある相手の特徴を考えて、弦太がいいと思った」というダニエル・ポヤトス監督(47)の期待に応えるパフォーマンスで18年10月以来となる敵地でのダービー勝利につなげた。
昨年4月28日鹿島アントラーズ戦で負傷し、右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂、同内側半月板損傷と診断されて長期離脱。4月16日のルヴァン杯2回戦J2水戸ホーリーホック戦で公式戦復帰し、6月18日の天皇杯2回戦ヴィアティン三重戦でフル出場していたが、リーグ戦での出場は復帰後初めて。約1年2カ月ぶりとなる出番を終え「リーグでこうやって戻ってこられたことが、自分にとって本当に戻ってこれたなという感覚。やっぱりグッとくるものはあった」としみじみと語った。
前半34分に相手のシュートを頭でブロックしたことが影響し、自ら申し出て、後半13分に交代。「前半の終盤から目がチカチカするというか、光で見えづらくなってしまって、自分としては大事なダービーでプレーしたいけど、何よりチームの勝利が必要だったので、途中で終わる判断になった」。直前のプレーでC大阪FWラファエル・ハットンへのクロスにしっかり対応する仕事までこなし、ピッチを後にした。
久々のリーグ戦出場を「思ったより違和感なく(試合に)入れた」と手応えを得られるものにした背番号5は、今まで出られなかった分、プレーで取り返すことを約束した。「こういう試合をモノにできたことは、チームとして流れをつかみやすくなったと思う。自分が出るからには、無失点には継続してこだわってやっていきたい」と意欲を語った。【永田淳】