
<明治安田J1:川崎F3-1新潟>◇第15節◇25日◇U等々力
川崎フロンターレが監督交代直後のアルビレックス新潟に3-1で完勝し、5位に浮上した。英BBCがイングランドプレミアリーグの名門トットナムとの契約合意を報じた川崎Fの日本代表DF高井幸大(20)は試合後、移籍について初めて言及した。
試合前日の24日に移籍金500万ポンド(約10億円)でのトットナム入り報道がなされた。日本だけでなく、イギリスでも扱われたビッグニュースに高井は「関心があることはうれしいこと。という感じですかね」と淡々と話した。
クラブは交渉中の姿勢を崩していないが、BBCでは「契約合意」との報道。「合意まで行っているのか」との問いには「いってないと思います」と言うにとどめた。欧州各国クラブから熱視線を送られる立場。好きなリーグを問われて「どこでもいいかな」と話した。
注目される中で一戦。ケガから復帰したDFジェジエルと今季初めてセンターバックを組み、守備ラインを統率した。前半は特にビルドアップで攻撃の起点となるなど、持ち味を発揮。ただ「少なからず、今日は注目されるかなと思っていたので、それでも自分のプレーはもっと出せたかなと思いますし、まだまだ満足していないし、まだまだ成長できるかなと思います」と振り返った。
厳しい自己評価には理由がある。終盤、相手GKからのロングボールに反応が遅れて失点した。それまでピンチにも集中を切らさずに体を張って守っていただけに、悔やまれる形となった。「もったいない失点でした。僕の所でもう少しマークを確認できたかなと思います」と反省を口に。中3日で敵地東京ヴェルディ戦が控える。「次に切り替えていい準備をしたい」と前を見た。