
<明治安田J1:川崎F3-1新潟>◇25日◇第15節◇U等々力
アルビレックス新潟はアウェーで川崎フロンターレに1-3で完敗し、2連敗となった。
前半12分、ゴール前で与えたFKを直接たたき込まれると、同35分に同じような位置のFKから0-2。後半追加タイムにカウンターから3点目を喫した。最終盤に途中出場のMF奥村仁(24)が1点を返したが、すでに勝負は決していた。
今季就任した樹森大介監督(47)との契約解除を23日に発表し、コーチから昇格した入江徹新監督(47)のもとJ1残留に向け再スタートを切ったが、苦しい船出となった。入江監督は「立ち上がりに自分たちのエラーから失点。前半はボールを持たされている感じ。後半は自分たちで動かしながら前への意識を強め、選手交代から前に出て行ったが、最終的に点を取ることができなかった」と振り返った。
前半の2失点が重くのしかかった。1失点目は、右センターバックの舞行龍ジェームズ(36)が左DF堀米悠斗(30)に送ったフィードがカットされたところから。1度はボールを取り返したかに思われたが、右DF藤原奏哉(29)がトラップミスでボールを失い、慌てて相手を倒したことでFKを与え、それを直接たたき込まれた。
追加点も藤原が相手を倒したFKから。今季ここまで全試合フル出場を続ける右DFが疲労の影響か、この日は珍しく精細を欠いた。2-3で競り負けた前節アビスパ福岡戦では自陣でのパスミスと連係不足で前半だけで3失点。この日も自陣での不用意なプレー、ファウルで前半のうちに試合を壊した。指揮官は「今回は直接ではないがボールの奪われ方が悪く、FKを与えた。まだまだ修正しなければならない部分」と悔いた。
新体制で再出発も、同じポゼッションサッカーを志向する川崎Fに完敗。それでも新指揮官は「下で(パスを)つなぎながら長いボールも織り交ぜチャンスをつくった。まだまだ修正点はあるが、『やれるな』という部分はある」と悲観することはしなかった。
敵地連戦は2連敗。次節29日はホームに戻って町田ゼルビアと対戦する。「後半は手応えをつかんだと感じている。町田をどう崩せるか。どういう手法が必要かを考えながら準備していきたい」。言葉は力強かった。