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【ソフトバンク】6年ぶり9度目の交流戦優勝…その裏にあった小久保裕紀監督の大きな決断とは?


ソフトバンクが19年以来6年ぶりに「日本生命セ・パ交流戦」で優勝を果たしました。主力選手の不振や怪我にもかかわらず、現有戦力がその穴を埋め、阪神戦での勝利で自力優勝を決めました。小久保裕紀監督は選手層の厚さを示しつつ、終盤の大胆な選手起用で勝ち抜けました。例えば、守護神オスナの配置転換や、4番打者の山川をスタメンから外すといった決断が功を奏し、選手一丸となって優勝をつかみました。しかし、「日本ハムが負けないので勝ち続けるしかない」と、新庄率いる日本ハムへの追い上げとリーグ優勝も視野に入れています。

阪神対ソフトバンク 優勝インタビューに答える小久保監督(撮影・上田博志)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神1-3ソフトバンク>◇22日◇甲子園

リーグ連覇への礎が固まった。ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」で19年以来、6年ぶり9度目の優勝を決めた。主力の不振や故障離脱が続きながら現有戦力がカバーし、この日の阪神戦も快勝。改めて選手層の厚さを見せつけた。リーグ戦では首位の日本ハムに3ゲーム差の3位。小久保裕紀監督(53)は新庄ハム猛追を誓い「セ界戦」を有終の美で締めた。

   ◇   ◇   ◇

午後4時7分、バンテリンドームで日本ハムが中日に敗れた。その瞬間にソフトバンクの交流戦優勝が確定。6回裏の守備中だったベンチは当然、ざわつきなどしない。その1時間12分後、阪神に勝利して正真正銘の自力優勝を決めた。今季の初“タイトル”に華を添え、小久保監督は「ずっと3連戦の勝ち越しを掲げながらやってきた。その結果が優勝まで届いたんじゃないかな」と素直に笑った。

4回、相手の2失策から得た好機にダウンズが決勝の2点打。今宮の離脱で昇格した助っ人が、完全アウェーの甲子園で大仕事を果たした。2-1の7回は無死一、三塁のピンチをセットアッパーの松本裕が無失点で脱出。「どうなるかと思ったけどね。腹をくくって投げてくれた」と指揮官。強力リリーフ陣を信じた。

今季の「セ界戦」で戦い方を変えた。リーグ優勝した昨季は4月から首位キープ。主力が不調でも開幕前に与えた役割を変えなかった。一転、今季は勝率5割、リーグ4位で交流戦に突入。首位の日本ハムとは4・5ゲーム差が開いていた。「そら、指をくわえて見ているわけにはいかないでしょ」。指揮官は動いた。

6日のヤクルト戦で先頭の四球から同点2ランを浴びた守護神オスナを配置転換した。4年契約を結んでいる元メジャーセーブ王と入念に話し合い「日替わり守護神」に決めた。5日の中日戦では、不動の4番だった山川を不振のためスタメンから外した。16日には再調整で登録を抹消した。開幕前にコーチ陣から4番以外の打順を提案されながら4番にこだわった男を動かした。数々の決断は「正解か不正解かはシーズンが終わってから分かること」と話す。

日替わり守護神は杉山、藤井らが務めてセーブ失敗はなかった。山川の穴はベテラン中村や首位打者の柳町が埋めた。今宮と近藤の故障離脱は野村や佐藤直らがカバー。指揮官の決断でチーム一丸となり、19年以来6年ぶりの交流戦優勝をつかんだ。「日本ハムが負けないので勝ち続けるしかない」。首位の新庄ハムとは3差の3位。「日本ハムを追い上げて優勝を目指し、秋にはセ・リーグ1位の阪神さんと戦えるように頑張りたい」。連覇への戦力を整えながら、小久保ホークスは栄冠をも手にした。【只松憲】

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