
<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-0ソフトバンク>◇21日◇甲子園
初回に打線がつながった阪神が快勝した。
1回1死一、二塁で4番佐藤輝明内野手(26)が左中間方向へ中前適時打を放ち先制。49打点目でチームメートの森下翔太外野手(24)とリーグトップに並んだ。その後、小幡竜平内野手(25)の中越えの適時二塁打で2点を加点。先発した大竹耕太郎投手(29)は5回まで1安打無失点と好投したが、6回先頭に2球を投じた時点で右手にアクシデント。降板して桐敷拓馬投手(25)からのリリーフ陣に試合を託し今季15試合目の完封試合でフィニッシュした。大竹はNPB歴代3番目に少ない36勝目で、かつ育成昇格選手として初の12球団勝利を達成した。22日の交流戦最終戦は、12季ぶりのソフトバンク戦での勝ち越しに臨む。
試合後の藤川球児監督のコメントは以下の通り。
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【テレビインタビュー】
-先発大竹にアクシデントもリリーフがつないで完封勝利
「そうですね。大竹はすごくいいピッチングだったんですけどね、少し中指がつったというところで。こんな(暑い)天気だし、自分でバント(失敗)で走者に残ってしまったりして、というところもあったと思います。交流戦はもう1試合ありますけど、苦しんだ桐敷がそこをしっかりといってくれたというところで、本拠地の地の利を生かして、らしいピッチングでしたね」
-桐敷は緊急登板ながら3者連続三振
「あのあたりはやっぱり経験のある投手でいかなければいけないし、いまのウチのブルペンでは、経験が一番豊富なのは岩崎か桐敷になりますから。そこで桐敷がいたというところが、チームにとって救われましたね」
-7回は20日に悔しい思いをした及川が雪辱
「昨日は途中降板ではなく、最終1イニングを投げ切ったというところが、途中降板ではなく最後まで投げきれたというところが、今日もまたニューゲームというところで、いけたと思います。よかったと思います」
-ネルソンと岩崎は走者を許したが無失点
「ネルソンは、エンジンがかかってきて、パ・リーグならではの積極的なカウント関係なくスイングをしてくる、というところでヒット2本が出ましたけどね。夏を前にしてギアが上がってきて、これからが楽しみな最後でしたね」
-大竹は12球団勝利
「それは本当に素晴らしいことだし。前回は1イニングでも多く任されるようにと、才木と2人で言っていたんですけど、逆に1イニング短くなる、そのあたりは(大竹)選手らしいな。交流戦が終わって次はさらに(イニングを)伸ばしてくれることを期待しています」
-初回の3点は鮮やかだった。
「近本が出塁してくれたお陰でああいう展開がきたと思いますね」
-中野が攻守で引っ張ってる。
「本当にチームにとって代え難い、代えのきかない選手ですね」。
-明日へ
「ホントに勝って兜の緒を締めるといいますか、(リーグ戦まで)4日間空きますから、交流戦でやってきた全てをいい方で出せるように全力でチームを1つになって戦っていきたいと思います」
【ペン囲み】
-試合を整える場面で桐敷が抑えた
「(前回は)球場が合わなかったんだと思いますけどね。西武と仙台は特性が。甲子園らしいピッチングで良かったと思います」
-ネルソンは段階を踏んだことで、いい形で登板ができている
「こういう場面に投げるまでというのは時間がかかりますよね。慣れと。ネルソンもこのあと続けることが一番。まだまだ始まったばかりですね」