
<パドレス5-6ロイヤルズ>◇20日(日本時間21日)◇ペトコパーク
パドレスのフェルナンド・タティス外野手(26)へ、またしても危険球が襲った。
0-1の3回1死一塁、カウント1-1からロイヤルズの先発ロレンゼンの92・4マイル(約149キロ)のツーシームがすっぽ抜け、タティスの頭部へ一直線。タティスは尻もちをつきながら避け、大事には至らなかった。
タティスは16日(同17日)からのドジャースとの4連戦で、2死球を浴びていた。17日(同18日)にはドジャースのルー・トリビノ投手(33)から背中へ死球を受けると、19日(同20日)には、ジャック・リトル投手(33)から右手首付近に投球が直撃した。これが4連戦で両チーム通じて7つ目の死球となり、両軍が入り乱れての大騒動に発展。ロバーツ監督とシルト監督が退場処分となり、警告試合が宣告された。その裏には大谷翔平投手(30)が、スアレスから死球を受けた。
タティスはエックス線検査で骨折はなし。試合後には「今回は(故意死球と)違うと思った。でも、自分が(ドジャースから)何回ぶつけられているか知っているか」と話した。
【4連戦での死球などを巡る経過】
◆16日:パ軍シースが2-3の4回1死一塁、ド軍パヘス(第1打席で二塁打)の左肘付近に死球→パヘスがシースへ声を荒らげる
◆17日:ド軍トリビノが2-1の3回無死二塁、パ軍タティスの背中に死球→両軍静観
◆17日:パ軍バスケスが3-2の3回1死、大谷の右足に死球→警告試合が宣告されロバーツ監督が猛抗議で退場。パ軍側は故意死球を否定。
◆17日:ド軍サウアーが8-3の7回無死、パ軍イグレシアスへ死球→両軍静観
◆18日:ド軍シーハンが0-1の3回2死、パ軍マチャドへカウント1-1から顔面付近へすっぽ抜け→マチャドは声を発し、捕手ラッシングへ意味深なウインク。
◆18日:パ軍コレックが1-3の7回無死一塁、ド軍パヘスの左肩に死球→両軍静観
◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回1死二塁、パ軍ジョンソンに2ボールから死球→両軍静観
◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回2死二、三塁、パ軍タティスへ厳しい内角球→シルト監督が声を上げる
◆19日:ド軍リトルが0-5の9回無死、パ軍タティスの右手首付近へ死球→シルト監督とロバーツ監督がホームベース付近で激しい口論、両軍選手とスタッフが入り乱れる。警告試合、両指揮官は退場処分。
◆19日:パ軍スアレスが5-0の9回2死三塁、3ボールから大谷の右肩下部へ死球→スアレスらが退場