
<クラブW杯:リバープレート3-1浦和>◇17日(日本時間18日)◇1次リーグE組◇第1節◇シアトル
FIFAクラブワールドカップ(W杯)米国大会で、浦和レッズは強豪リバープレート(アルゼンチン)に1-3で敗れ、初戦を落とした。2点を追う展開で後半13分にFW松尾佑介(27)がPKで1点を返したが及ばなかった。次戦は日本時間22日午前4時、欧州チャンピオンズリーグ準優勝のインテル・ミラノ(イタリア)と対戦する。
1次リーグ突破を果たすためにも勝ち点が求められる初戦だった。浦和はJ1と同じくベスト布陣で先発を組んだ。GK西川、DFラインは左から長沼、ホイブラーテン、ボザ、石原。ボランチに安居とグスタフソン、2列目は左からマテウス・サビオ、渡辺、金子、そして1トップに松尾が入った4-2-3-1。
一方のリバープレートはGKアルマーニ、DFアクーニャ、モンティエル、ペッセージャのアルゼンチン代表で22年W杯カタール大会を制したメンバーが後方を固めた。レアル・マドリードへの約108億円移籍が決まっている超新星、17歳のアルゼンチン代表MFマスタントゥオーノも先発した。
立ち上がりから予想通り、リバープレートにボールを握られ、押し込まれる展開が続いた。前半12分に先制点を許した。マスタントゥオーノが左サイドのDFアクーニャへ正確な左足パスでサイドチェンジ。ゴール前へ鋭いクロスボールが入り、FWコリーディオに頭で押し込まれた。
相手の激しいコンタクトに苦しんでいた浦和だったが、前半25分過ぎから松尾、渡辺にボールが入るようになり、攻撃の形ができるようになった。同32分には渡辺が倒されて得たFKからマテウス・サビオがゴール前へボールを送ると、DFラインの背後に抜けたホイブラーテンが頭で合わせてゴールネットを揺らした。しかしオフサイドでノーゴールとなった。
前半34分には西川からの鋭いロングフィードがDFラインの背後へ入り、マテウス・サビオが走り込んだが相手DFに阻まれた。同42分にはカウンターから松尾が左足で狙ったが、GKアルマーニはセーブされた。
次の1点が試合のポイントとなってくる展開で、後半開始早々に失点した。クロスボールを長沼が頭でクリア、さらに安居が頭で競ったボールがゴール前に浮く。ホイブラーテンはバックヘッドで後方の西川へ浮き球のバックパス。不用意なプレーだった。ルーズボールとなったところをFWドリウッシに頭で押し込まれた。0-2。ミスから追加点を与えてしまった。
しかし浦和は反撃に出た。後半11分にグスタフソンが持ち込み、ボックス右の金子へパス。アクーニャに倒されてPKを獲得した。同13分、松尾がPKをゴール左へ冷静に決めて1点を返した。ゴール裏を真っ赤に染めた浦和サポーターも歓喜した。
浦和がリズムを取り戻す。松尾のスピードを生かしたプレーが相手への脅威となり、敵陣へ攻め込む回数が増えた。後半26分にマテウス・サビオ、金子を下げてFWチアゴ・サンタナ、MF関根を投入。1点差を詰めにかかった。
しかし後半28分に一瞬のスキを突かれた。CKからアクーニャがニアサイドへ送ったボールをMFメサに頭で決められた。西川が懸命にセーブを試みたが届かず、再び2点差とされた。
流れを取り戻すべく浦和は後半36分に長沼、安居に代えて荻原、松本をピッチに送った。同39分、その荻原は左サイドからドリブルでゴール前へ進入し、右足シュートを打ったが、GKアルマーニの正面だった。
押し込む時間を多く作りながら、リバープレートに引いてブロックを作られ、なかなかゴール前へ進入できない。後半45分には左から松尾が入れたクロスボールを受けたチアゴ・サンタナが左足で打ったが、アルマーニの正面でゴールならず。人数をかけて固められたゴール前を崩せず、1-3で敗れた。