
<ドジャース5-4ジャイアンツ>◇15日(日本時間16日)◇ドジャースタジアム
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、試合中にESPNのインタビューに応じ、父との思い出を語った。
ロバーツ監督の父ウェイモンは17年3月17日(同18日)に68歳で死去。米海兵隊員として沖縄に赴任中に同県出身の栄子さんと知り合って結婚し、1972年に沖縄でロバーツ監督が生まれた。
この日は「父の日」ということもあり、ロバーツ監督は父との思い出を語った。ロバーツ監督は「今まさに我々が立っているこの場所で、スプリングトレーニング中に父の容体が悪くなったと知らされて、その後に亡くなったのを覚えています。多発性骨髄腫だった」と明かした。
続けて「そして2017年、アストロズとのワールドシリーズ第1戦の前、正午くらいにこの場所(三塁ベンチ)に立って、父の遺灰を少しだけまいたんだよ。それから、かつて自分が守っていたセンターへ歩いて、そこにもまきました。だから毎日センターを眺めたり、自分が試合中に座っている場所から父のことを思い出すんだ。父の日とドジャースタジアムは、自分にとって本当に特別なんだよ」と語った。
この日ABEMA TVで公開されたインタビュー番組「おはようロバーツ」では、ロバーツ監督がパパとしての一面を見せた。取材中、ロバーツ監督のスマートフォンに着信が入った。画面を確認すると、電話をかけてきた相手は現在フィリーズのマイナーでプレーしている長男・コール(24)と判明。思わず目尻を下げたロバーツ監督は「今オフィスでインタビューを受けているんだ」と状況を説明。息子はスイングについて教えてほしいとの旨で連絡したが、ロバーツ監督は仕事中のため「あとで電話するよ」と伝えて電話を切った。2人のほほえましいやりとりに取材部屋も和やかなムードとなり、ロバーツ監督は満面の笑みで「息子からの電話でした」と監督ではなく父親としての一面をのぞかせた。
番組の最後に行われる、サイコロを振って出た面の話題を語る「サイコロトーク」では「自慢話」のテーマが出た。
ロバーツ監督は、ここでも息子のコールを話題に挙げた。2週間前に息子の試合を観に行ったといい「監督としてではなく父親として観客席に座っていました。ホットドッグとビールを手に持ち、ファンとして観戦したのが自慢です」と笑顔で話した。