
FIFAクラブワールドカップ(W杯)2025に参加中の浦和レッズGK西川周作(38)が日本時間16日、ベースキャンプ地の米オレゴン州ポートランドからオンライン取材に応じ、チーム状態の良さを伝えた。
初戦で激突するアルゼンチンの名門リバープレート戦(同18日午前4時)に向け、仕上がりの良さを強調。いつもの明るい笑顔で「ポートランドはすごく気候も良くて環境がいい。非常にいい練習ができている。ここまで順調に来ている」。
何より食事面でも最高のサポートを得られているのが、状態に良さにつながっている。サッカーやラグビー日本代表のW杯遠征で御用達の、有名な“西シェフ”こと西芳照さん(63)が帯同し、バラエティーに富んだ美味のメニューを提供している。
西川は「しっかりサラダから、みそ汁もありますし、西さんが作ってくれるパスタも種類が豊富で毎日一緒じゃない、日替わりで。今日はウナギを出してくれて、西さんからパワーを付けてくれというメッセージをいただいたので、みんなペロッといただいてパワーを付けられた。僕自身、西さんが作るパスタはすごい好きで毎食いただいています」
また、食べることに始まり、さまざまな一体感が生まれているという。
「みんながコミュニケーションの場として、食べても(食堂に)残ってしゃべる時間がすごく長い。キャンプ以上に時間がある分、みんなでそのへん散歩してみたりだとか、カフェが周りにすごいあるので気晴らしに行ってみたりとか、そういう過ごし方ができています」
コンディションが良いからこそ、勝利への意欲も強まっている。初戦のリバープレートは新旧のアルゼンチン代表選手がそろう世界的な強豪チームだ。
「気をつけているところは、サイドバック、サイドハーフがうまくローテーションして攻撃してくる。あとは鋭いクロスが中に入ってくるので、いい準備をしておく、また(クロスを)上げさせないというところは共通理解として守っていきたい。注目している選手はレアル・マドリードに移籍する若い選手(17歳のマスタントゥオーノ)は誰もが注目している。世界的なこれからの選手と対峙(たいじ)できるのはいいチャンス。そういった相手でもメンタル面でまず負けない、そしてファーストプレーでガツンといくという姿勢を見せたい」
ただ引いて守る弱者のサッカーをするつもりはない。いつもの浦和らしく前へ出る積極的な戦いを貫く構えだ。
「僕たちは攻めるし、前からの守備と言うところは継続してやっていきたい。まずは自分たちの攻める、戦うんだという姿勢を見せられたら、ラインも高く設定できる。相手を遠ざかることができれば、ピンチも減っていく。そういう強気な姿勢を見せていきたい」
浦和レッズに在籍して12年目、そして6月18日は39歳の誕生日だ。いつも明るくポジティブな西川が、最後尾からチームを照らす太陽となる。