
<ドジャース5-4ジャイアンツ>◇15日(日本時間16日)◇ドジャースタジアム
メジャー通算521本塁打で、米野球殿堂入りを果たしているフランク・トーマス氏(57)が米テレビ番組「MLB on FOX」で、ドジャース大谷翔平投手(30)の投手復帰に警鐘を鳴らした。
大谷は16日(同17日)のパドレス戦で1イニングを予定して先発。23年8月23日以来、633日ぶりに投打の二刀流で出場する。
トーマス氏はまず「私は大谷の才能に最大限の敬意を払っているし、誰よりも彼の打撃を愛している」と説明。その上で「投手登板には複雑だよ。なぜなら彼の打撃は既にリーグ最高の武器であり、わざわざ再びリスクを負ってまで投げる必要があるのか。大谷翔平が試合に出場していることは、メジャー全体の人気に大きな影響を及ぼしている」と話した。
テレビ朝日系「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」のリアル野球盤に出演経験があるトーマス氏は、大谷の投手復帰自体に反対。「打者専念なら、10年は余裕でトップを維持できるんだ。もちろん、彼自身が二刀流に戻りたいと強く望んだことは分かっている。1イニング、2イニングならまだしも、調子が上がれば必ず投球数は増えて、体の負担は避けられない。私なら、今のバッター大谷にすべてをかけるよ」と語った。
最後に「投げる姿は間違いなく魅力的だが、ドジャースもMLBも彼の存在なしではもう成り立たない。メジャーリーグの宝なんだから」と話し、大谷の能力を思うからこその提言を締めくくった。