
大リーグ評論家のAKI猪瀬氏が、自身のYouTubeチャンネル「AKI猪瀬とMLB」を更新。ドジャース大谷翔平投手(30)の、投手復帰の時期に言及した。
大谷は9日(同10日)、敵地パドレス戦の試合前に、今季3度目のライブBPに登板。3イニング想定で44球を投じ、打者のべ11人を相手に6奪三振、1四球。最速96マイル(約154・5キロ)で、全球種を交えた。マイナーの打者相手とはいえ、空振りを13個奪い、安打性はゼロで圧倒した。
投手復帰は7月16日(同17日)のオールスター戦以降とされていたが、デーブ・ロバーツ監督(53)は「ドクターや医療スタッフとともに非常に慎重に進めている」した上で、前倒しの可能性を「ゼロではない。そそられる」と話した。
AKI猪瀬氏は「無理をしない方がいいと思う。ゆっくり8月くらいでいい」と慎重な見解。続けて「ライブBPと実戦というのは、対戦打者が違いますし、アドレナリンの出方も変わってくるし、投げ終わった後の体のリアクションも変わってくるので、この段階で『オールスター前』なんて話が出るのは、ちょっとロバーツ監督の勇み足かなという感じがする。『オールスター前でいきましょう』となったら、あと1カ月くらいしか時間がない。ちょっと時間が足りない」と話した。
それでもドジャースは、投手陣に故障者が続出。AKI猪瀬氏は「ドジャースとしては背に腹を変えられない状態で、今ローテーションピッチャーとして紹介できるのは山本、メイ、カーショーの3人しかいない。本来なら(故障明けのため)中5じゃなくて、中6ぐらいがいいという感じだと、ローテーションは6・5人くらいが必要になる。大谷さんの復帰が相当前倒しになるかもという状況」と分析した。