
FIFAクラブワールドカップ(W杯)2025に臨む浦和レッズMFマテウス・サビオ(28)が13日(日本時間14日)、ベースキャンプ地の米オレゴン州ポートランドからオンライン取材に応じ、ブラジル人として“ライバル”アルゼンチンへの対抗意識を語った。
初戦(日本時間18日午前4時)の相手はリバープレート。「ブラジルとアルゼンチンにはライバル意識があるので、特別な試合になります。相手はW杯で世界チャンピオンになっていますし、毎年新しいタレントが出てくる国です。レベルの高いチームであり、自分たちにとっては新しいスタイルのチームとの対戦になる。スペースをうまく突いていきたい」と話した。
相手は一筋縄ではいかない。左サイドバックのアクーニャ、右CBのペッセージャ、右DFモンティエル、GKアルマーニと22年ワールドカップ(W杯)優勝メンバーが後方にそろっている。39歳になる元アルゼンチン代表MFエンソ・ペレスがボランチで攻守を束ねる。
そして最も注目されているのが、トップ下を任されるMFフランコ・マスタントゥオーノだ。6月6日に行われたワールドカップ予選チリ戦に17歳295日で出場し、アルゼンチン代表史上の公式戦最年少デビュー記録を更新。13日にはレアル・マドリードへの巨額金での移籍が発表された。次世代を担うアルゼンチンの若き至宝と呼ばれる。
そんなマスタントゥオーノに対し、マテウス・サビオは「リベルタドーレス杯はよく見ている、知っている。とてもクオリティーが高い。だからレアルへの移籍も決まった。彼がいるから特別なことをするのではなくて、チームとして戦うことが大事になる。彼だけではなく他の選手も素晴らしい選手がいる。“ナチョ”フェルナンデス選手(アルゼンチン代表MF)、ボルハ選手(コロンビア代表FW)らもいる。だからチームとして強度高く、攻撃でも守備でもハードワークすることが大切だ」と語った。
攻守のハードワークは浦和が得意とするところ。その上で勝ち点3を手にするには何が求めるのか。
「メンタルが大事になってくる。相手には経験がある。だから我々のスタイルを見せなければならないし、賢く戦う必要がある。試合の中ではいい時もあれば、悪い時もある。その悪い流れの時に賢く戦って耐えることが大事になる。そしてチャンスをものにする。簡単ではないし、難しい試合になるが、自分たちに自信を持って戦っていいプレーをすればチャンスはやってくる」と意気込んだ。
自身も高いボールテクニックを持つファンタジスタ。17歳至宝の引き立て役になるつもりはない。「自分の価値、クラブの価値を世界に見せる絶好の機会だ。チームのために、ワンチームとなって戦う」と誓った。