
<日本生命セ・パ交流戦:西武4-1阪神>◇12日◇ベルーナドーム
阪神が最大の勝負どころで西武のピックオフプレーにかかった。
3点を追う8回1死満塁。これ以上ないチャンスで打席に大山悠輔内野手(30)を迎えていた。
1ボール後、一塁手のタイラー・ネビン(28)が一塁走者の佐藤輝明(26)の背後からベースに走る。山田陽翔投手(21)が抜群のタイミングでけん制球を入れた。虚を突かれた佐藤輝は、必死に腕を伸ばしたが間に合わなかった。
一塁ベースコーチの筒井壮外野守備兼走塁コーチ(51)は警戒するような指示を出していたが、防ぎ切れなかった。同点の走者となる佐藤輝もある程度のリード幅が必要な場面で、西武のデザインにはまった。
同コーチは「佐藤だけの責任ではなくて、コーチとしても反省している。もうひと工夫、声かけとかしないといけない。あってはならないプレー。勝敗にも影響した。何を言っても言い訳になる。いろいろなことはやったけど、対応できなかった」と悔やんだ。