
<日本生命セ・パ交流戦:ヤクルト3-2ソフトバンク>◇6日◇神宮
まさに起死回生の1発だった。ヤクルトのホセ・オスナ内野手(32)が、0-2の9回無死一塁で同点の3号2ランを放ち、今季3度目のサヨナラ勝利を呼び込んだ。
8回まではソフトバンク先発モイネロの前に18三振と圧倒されていた。敗色ムードをひと振りで拭い去って「最高の結果。しっかりと芯で捉えられた」と笑顔を見せた。
“オスナ”対決でもあった。9回のマウンドにはモイネロから代わって守護神オスナがいた。「前回はセカンドゴロ、メジャーでもいっぱい三振をしているので、今回やり返せました」と胸を張った。「(過去の)三振のことは忘れています」とおどけても見せ、笑顔で帰路についた。
▼ヤクルトは9回まで18三振で、ソフトバンクも11三振。9回までの両軍併せて29三振は、95年4月21日ロッテ(19)-オリックス(10)戦、02年9月25日横浜(15)-広島(14)戦、06年6月18日中日(19)-ソフトバンク(10)戦に次ぎ史上4度目の最多タイ。