
NHKは4日、3日に亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの追悼番組として、「クローズアップ現代『長嶋茂雄と松井秀喜ふたりでかなえた夢』」を放送し、松井秀喜氏と長嶋茂雄さんの秘話などが明かされた。
立大学時代から、長嶋さんが強く憧れていたのが、ヤンキースのジョー・ディマジオ氏だった。56試合連続安打をマークした伝説的なスーパースター。長嶋さんは「野球に対するものが、ファンあっての野球であると。ディマジオは強い意識を持っている。少しでも少しでも(近づいて)いこうという気持ちはあった」と話した。
松井氏にもディマジオ氏の話を伝えた。松井氏が守備位置を「センターから変更したい」と申し出た時に、同じく中堅を守ったディマジオ氏の名前を出し、説得したという。「ジョー・ディマジオがセンターを守っててね、こういう野球をしてたという話をしたら、松井はね、『日本のジョー・ディマジオになるんだ』と言って、それで変えて、サードになるのをやめたわけ」と話した。
のちに、松井氏はヤンキースに移籍。ワールドシリーズではMVPに輝くなど、メジャーでも活躍し、その名を刻んだ。