
元巨人の角盈男氏(68)が4日、フジテレビ系情報番組「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に出演し、3日に亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんとのエピソードを語った。
長嶋さんとの思い出を聞かれ、角氏は「一番印象に残ってるのは、監督に叱咤(しった)激励された時です。西本(聖)がデッドボールを与えて、調子が狂って、僕がコントロールが悪くてボール先行で、監督に『2人、部屋に来い』と呼ばれて、僕と西本の前を通りながら、頭を小突かれて…。あの時だけですね。今、思うと僕と西本だけなので、そういう叱咤激励を受けたのは。僕と西本の宝物ですね」と笑顔で回想した。
司会の谷原章介から「期待とか愛情とか、いろんな思いがあるからこその叱咤激励だったと思いますけどね」と言われ、角氏は「その時に監督は目に涙を浮かべながら怒られてたので、『逃げるな!』と言われたのが一番の思い出ですね。これを(息子の)一茂に話をしたら、『僕、たたかれたことはありません』みたいなことを」と明かし、周囲を笑わせた。
角氏は「西本とたまに会うと話をするんですけど、本当に宝物です」としみじみと話し、長嶋さんに感謝の思いを込めた。
角氏は長嶋さんの第1次監督時代に抑えなどで活躍。西本聖氏(68=日刊スポーツ評論家)は先発ローテーションの軸でチームを支えた。