
ヴィッセル神戸の千布勇気社長(39)が28日、クラブの経営状況とU-21(21歳以下)リーグ参戦について説明した。
27日に発表されたクラブ経営情報開示資料によると、神戸の24年度売上高は80億6700万円で、22年度の63億6500万円、23年度の70億3700万円から続けて成長。浦和レッズ、川崎フロンターレに次ぐリーグ3番目の数字に千布社長は「優勝賞金や優勝記念グッズによる特需もあるが、ベースとしてファンの方にスタジアムにお越しいただく機会が増えた。ゴール裏チケットの占有率も高まってきていて、平日の試合でもゴール裏が満席に近くなってきているとポジティブに考えている」と説明。25年度についても「優勝を喜んでくださっていて、(スポンサー)企業から増額の話もいただいている。ファンクラブの会員数も過去最多を更新していて、あらゆる観点で順調に推移しているのではないか」と前向きに話した。
26年から始まる「U-21Jリーグ(仮称)」への参加にも言及。「予算は必要だが、クラブとして選手のプレー時間を増やすために必要だと思うし、自チームにいることでトップチーム(での出場)にもつながる。うちとしては出ない選択肢はない」と若手育成の場への参加意義を語った。神戸は現在9選手が期限付き移籍中(育成型期限付き移籍含む)だが、来季以降は自チームでの育成により力を入れていくことになりそうだ。【永田淳】