
ヴィッセル神戸は28日、神戸市内のいぶきの森球技場で公開練習を行った。
この日の練習には神戸U-18所属のU-17日本代表MF瀬口大翔(たいが、17)が参加。トップ選手に混ざって攻守に積極的な動きを見せた。
U-15から神戸アカデミーでプレーする17歳は「落ち着いた感じで独特なドリブルをするところ」に共通点を感じ、マンチェスター・シティーMFジャック・グリーリッシュのプレーを好むアタッカー。この日も細かな技術やうまく間を取るプレーで攻撃にアクセントを加える場面を作った。
2月のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)上海申花戦でトップチームデビュー。17歳1カ月での公式戦出場はクラブ史上最年少記録となった。前半7分に退場者が出たことで、短時間での交代を命じられ「出してもらえたのはうれしかったけど、緊張してる間に終わってしまったので、悔しかった」と不完全燃焼に終わるものになったが、将来を期待される逸材は「Jリーグにも出られるように成長していかないといけない」と努力を重ねている。
6月1日からスペイン遠征を行うU-17代表メンバーにも選出。11月にカタールで開催されるU-17ワールドカップ(W杯)出場するためにも、猛アピールをするつもりで参加する。
「今回の代表のメンバーは(前回から)結構入れ替わっていて、競争がまた新しい競争始まっている。そこに生き残れるように、スペイン遠征でも結果を求めてやっていきたい」
トップチームではMF井出遥也、FW宮代大聖をお手本に成長を続ける若きアタッカーが、実力者たちにもまれながら成長を続けている。【永田淳】