
<阪神-DeNA>◇27日◇マスカットスタジアム倉敷
DeNA先発のトレバー・バウアー投手(34)が日米通算250試合目の登板で、NPBでの自己最多タイとなる12奪三振で快投した。118球を投げて8回4安打無失点4四死球も、打線の援護に恵まれず、3勝目とはならなかった。
1回、先頭の阪神近本に内野安打を許すも、1死一塁から森下を三ゴロ併殺打に打ち取って無得点。2回には先頭の佐藤輝に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びるも、大山、ヘルナンデス、木浪を3者連続三振。4回にも1死から森下に死球を与えるも、佐藤輝、大山を2者連続三振と、三振の山を築いた。
5回にはアクシデント発生にも自分の投球を貫いた。1死、阪神木浪の高いバウンドの投ゴロを軽快にさばき、回転してスローイング。間一髪のタイミングでアウトとなったが、直後に足を気にするしぐさを見せた。トレーナーと大原チーフ投手コーチが急いでマウンドに向かい、話をしてから2球投球練習で状態を確認。そのまま続投し、梅野を最後は153キロ直球で3球三振に仕留めた。
6回には2死から四球と宮崎のエラーで一、二塁のピンチを招くも、4番佐藤輝をナックルカーブで空振り三振に仕留めた。
7回、8回も走者を出しながら、佐野の好返球や松尾の補殺など、味方の好プレーで無失点で切り抜けた。しかし打線の援護なく、9回1死に代打九鬼が送られて降板した。
前回登板の21日中日戦は、前夜に副鼻腔(びくう)炎による発熱で6回4失点だったが、抗生物質を飲んで睡眠不足も解消。前日には「体調は劇的に良くなってきてます」と手応えを口にしていた通り、快投を披露した。