
<2軍交流試合:阪神1-2独立リーグ連合>◇27日◇甲子園
元阪神で、四国IL高知のラファエル・ドリス投手(37)が甲子園に凱旋(がいせん)した。1回を3者凡退に抑えると、試合の前後には旧交を温めた。
日本海リーグの富山、石川、四国ILの徳島、高知の4チームの独立リーグ連合の一員として甲子園に帰還。名前がコールされると、場内の阪神ファンから大きな拍手が起こり、「たくさんのファンが見に来てくれてるな」と感じ取った。
先頭の福島を二ゴロに抑えると、続く戸井は初球で遊ゴロ。最後は前川から3球連続でフォークを投じてすべて空振りを奪って三振に仕留めた。この日の最速は148キロで1回をパーフェクトピッチング。「すごく投げやすかったし、コントロールも自分でちゃんとコマンドできたんで、自分の成績に対しては満足しています」と笑顔を見せた。
元同僚の藤川球児監督(44)が率いる阪神1軍の試合も「毎試合フォローしてます。阪神の成績は毎試合見るようにしていて、誰が投げて誰が打ってとか見るようにしてます」と欠かさず見ていることを明かした。
この日対戦した前川右京外野手(22)には「彼はツールが兼ね備わっている。パワーもあるし、スイングもいいし、これからまたいい選手になるんじゃないかと感じた」と振り返った。
今後はNPB復帰も視野に入れながら日本でプレーすることを希望。「日本っていう国がすごく好き。食事もそうですし、文化もそうだし、人が良い。NPBに戻ることも、もちろん1つのアイデアとしてありますし、もしそれがかなわなかったとしても、日本で続けてプレーしていきたいっていう気持ちはあります」と日本愛も語った。
ドリスは16年から19年まで阪神に在籍。17年には37セーブでタイトルを獲得するなど4年間で208試合登板、13勝18敗96セーブ28ホールドを記録した。通算96セーブは阪神歴代4位で外国人最多。24年から高知でプレーしている。