
<東都大学野球:亜大1-0日大>◇第5週最終日◇27日◇神宮
亜大が3投手の継投でのノーヒットノーランを達成した。
先発の最速152キロ右腕、斉藤汰直投手(4年=武庫之荘)が真っすぐにスライダー、フォークを軸に5回を無安打1四球で6奪三振。6回からは中継ぎで最速154キロ左腕、山城京平投手(4年=興南)が真っすぐとカットボールで2回1/3を無安打1四球3三振。8回途中からは、リリーフエースの井上悠投手(3年=県岐阜商)が無安打1四球1三振でピシャリと抑え、3投手の継投でのノーヒットノーランを達成した。
友情リレーが、山城京平投手(4年=興南)の最優秀防御率のタイトルを後押しした。第5週、第2戦終了時で、規定投球回まで残り2回1/3足りなかった。第1戦で敗戦投手になったエースの斉藤が「先発させて欲しい」と正村公弘監督(62)に直訴。勝ち投手の権利を得たところで、山城へ。リリーフエースの井上も残り3回で規定投球回に達成していたが、前日の投手ミーティングで「僕はいいです。山城さんに(タイトルを)とって欲しい」と援護。ちょうど、2回1/3を投げたところで、井上に継投した。全員でつないだリレーは、ノーヒットノーランまで達成。山城は「いい後輩です(笑い)。タイトルを取ったことがなかったので、うれしいです」と、笑顔を見せた。
この試合で東都大学野球春季リーグ戦は全日程を終了。芹沢優仁内野手(4年=土浦日大)は首位打者を獲得。チームは2位でリーグ戦を終えた。第3週まで全勝で首位を走りながら、終盤に失速。正村監督は「負けた試合はミスで負けている。そこを学生たちが理解してつなげていくしかない。今の青学大、エースの中西投手(聖輝)に勝つには束になってかかっていくしかない。今後の課題ですね」と、秋を見据えた。