
<中日5-4阪神>◇24日◇バンテリンドーム
阪神藤川球児監督(44)が試合後、不満を隠さなかった。2点を追う9回、先頭に代打渡辺を起用。カウント3-2と粘った。中日守護神松山の156キロ直球は際どい低めへ。小林球審は腕を少し上げかけながらもボールと判定した。中日井上監督はベンチを飛び出し、球審のジェスチャーに対して確認した。
しかし、藤川監督はストライク、ボールの判定へのクレームと判断。「ストライク、ボール(への抗議)は禁止なはずなんですけど。それがあった中で最後の中野の1球というのは、正直納得いかないですね」と苦言を呈した。
2点を追う9回1死二、三塁から近本の内野ゴロの間に1点をかえし、なおも2死二塁。中野はカウント3-2から内角の際どい155キロストレートをストライクと判定され、見逃し三振に倒れた。試合終了直後、中野はぼうぜんと立ち尽くしかなかった。
指揮官は「明らかにタイガースサイドから見れば、そう見えてしまう抗議と最後の結果という風になるので。そこはやっぱり改善の余地はあるんじゃないかな」と続けた。