
<中日0-3阪神>◇23日◇バンテリンドーム
阪神近本光司外野手(30)が均衡を破った。
0-0のまま迎えた延長11回。1死二塁で藤嶋のスプリットをとらえた。左中間にはずむ左前適時打で二塁走走を迎え入れ、ベンチを歓喜に包んだ。この日は初回先頭で中前打を放ち、チャンスメークしたが後続が凡退。2回以降は打線はベテラン涌井のペースにはまり、重苦しい展開が続いていた。「本当、ワンチャンスをものにしないとと思っていた。何とか後ろにつなぎたかった。しんどい試合が続いているので、今日勝つと負けるでは全然違う。勝ってよかったと思います」と会心だった。
▽阪神藤川監督(2試合連続の延長戦で連敗ストップ)「総力戦で耐えながら、この1勝は非常に大きいと思います。リリーフ陣全員、投手陣全員で勝ちを拾ってきたんで。湯浅も素晴らしいですけど、つないできての結果ですから」
▽阪神村上(先発で7回無失点)「点を取られなかったので、こういうふうに最後までつながって勝てた。ピンチをしのげてよかった」
▽阪神森下(11回に2点適時打)「1点と3点では違うのでよかった。クリーンアップで開幕から出ているので、最後までやり切ると心に置いている。昨日はチャンスで打てず、自分のせいで負けたと思っている。今日は何とかと。いい形で修正できたと思います。(自打球を当てた左膝は)ケアしながら。試合に出たら全力でやるのが当たり前。全力でできなければ試合に出ません。できる確信があったので出ました。(出場は)大丈夫です、とずっと言っていました」